身近な環境と向き合う
2015 年に国連総会で採択された国際目標であるSDGsは、世界中で話題になり、現在も私たちの身近なところで持続可能な環境について考える機会が増えました。
私自身も大学の授業の中で環境保全について学ぶ機会が多くありました。しかし、学ぶ機会はあっても、今ある身近な環境問題に対して自分が具体的にアプローチして実践する機会はあまりありませんでした。「身近なところから自分の力で環境のために何か貢献できることをしたい」との想いから、このアートプロジェクト「ハトハ」が生まれました。
現在の日本の林業は輸入材との競合等により木材価格の低迷が長期化し、採算性が低下しています。経営が困難になり経営をやめようと考える森林所有者も増えました。森林整備を支える林業が衰退すれば、森は荒廃します。水の供給に 支障をきたし、土砂崩れ等の災害が発生しやすくなるなど、国民生活にも大きな影響を与えます。ハトハはこの問題と向き合い、林業事業者への支援を行いながら森林保全の活動を多くの人に伝えることで、循環した森林活用の仕組みづくりを行おうと考えました。
NFTとは「替えが効かない唯一無二であること」を「ブロックチェーンの仕組みを利用して証明」する技術のことを指します。NFT には一次流通だけでなく、二次流通以降の購入者から収益を得たり、これまでの取引履歴を確認する機能 があります。ハトハはこの機能を活用したアート作品を作ることで「作品の流通の見える化」を行い、事業者の経営モチベーションの向上を図りました。
事業者はNFTアートの管理者となることで、作品の売買を通して収益を得ることができます。また、管理者にとして現在の所有者が誰なのか、どの地域にまで活動が広まっているかを知ることができます。所有者はNFTアートから支援先の林業事業者の情報やハトハの活動状況を知ることができます。
ハトハはNFTアートとしてトラベラーズノートカバーを制作しました。
作品内にあるQRコードを読み込むと、購入者だけが閲覧できる会員ページにアクセスできます。
特別コンテンツでは、購入者の方だけに送られるイベントや新作コンテンツの情報をお届け。
また、購入した作品や取引した回数に応じて会員ページも変化することも。
詳しくはハトハのトラベラーズノートをご参照ください。